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車いすごみ拾いで不便体感 豊島で「スポGOMI」30人参加 「バリアフリー学べた」

2024-10-21 HaiPress

車いすに乗ってごみ拾いをする参加者=豊島区で

街をきれいにしながらバリアフリーへの理解を深めてもらおうと、車いすに乗りながら拾ったごみの量などを競う「車いすスポGOMI」が、東京都豊島区南池袋の区役所周辺で開かれた。参加者らはごみ拾いをすると同時に、車いすを使った時のさまざまな不便を体験した。(西川正志)

スポGOMIはスポーツ感覚でごみを拾い、集めた量などを競うイベントで、全国各地で開催されている。これまで地域と連携して清掃イベントなどを開いてきた区が、街の美化とバリアフリーに興味を持ってもらおうと企画。バンクーバーパラリンピック・パラアイスホッケー銀メダリストの上原大祐さんが理事長を務め、パラスポーツの普及に取り組むNPO法人「D-SHiPS32」が協力した。

区内で自主的に環境美化活動に取り組む、としまクリーンサポーターのメンバーら約30人が参加。4~5人ずつで1チームを構成し、拾ったごみの量に加え、路面の段差など車いすで不便を感じるポイントを発見した数を競った。

参加者らは上原さんから車いすの乗り方などを学んだ後、競技をスタート。区役所周辺を車いすで回りながら、トングを使って、ぽい捨てされた雑誌などのごみを拾い集めた。路面の段差に車輪が引っかかったり、トイレに入る通路が狭かったりするなど、普段は気付きにくい不便さを体感していた。

参加した会社役員の恩田滋城さん(55)は「ごみ拾いもスポーツ感覚で面白い。車いすに乗ることでバリアフリーについても学べた」と話した。


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